胃病を緩和するツボ “三脘穴(さんかんけつ)”

“三 (さんかんけつ) ”は上腹部にあり、上(じょうかんけつ)、中穴(ちゅうかんけつ)と下穴(げかんけつ)と称します。この三つのツボは胃病治療の重要なツボです。

 中医学では胃腸が「後天の元」と言われ、生命を支える大事な役割を担っています。胃腸の調子を悪くなると痛む、嘔吐、胸やけや食欲不振、下痢などだけではなく、命を脅かすことにもなります。

 古人云う:“十人に九は胃病”です。百病は、すべて脾胃の衰えにより発生します。そのため、普段から手で軽くこの三つのツボの作用を十分に発揮させれば、悩みを解決することができます。

上脘穴じょうかんけつ)を人指で3分間軽く押すと、大食い、胃のもたれ、胃の張り、しゃっくり、吐き気などの症状に良い効果があります。

 中脘穴ちゅうかんけつ)を人指で3分間に軽く押すと、胃痛、腹の張り、胸焼けなどに効き目があり、免疫も高められます。

 下脘穴げかんけつ)を人指で3分間軽く押すと、消化不良、胃痛、嘔吐、胃潰瘍、胃痙攣、腸炎などの症状を緩和させる作用があります。かつ、下穴(げかんけつ)は胃の下部にあるため、胃や脾の気が不足為に引き起こされた胃下垂などの病状にもよく効くツボです。