『笑』

笑
1988年、陳政書道家は私に贈ってくれた一幅掛け軸の書の中でこう書いています:

一笑愁了了 (一笑は憂いを消えして)
二笑楽逍遥 (二笑は楽しく逍遥し)
三笑人常悄 (三笑は人を常に美しくする)
愿君常欢笑 (君には常に喜びの笑顔を望みます)

ハァハァと笑うことは、簡単に見えますが、実は人体の健康な長寿には不可欠な条件なのです。
二千数百年前の中国の古典の医学書《黄帝内経》の中で指摘しています:気持ちを楽しくして、気血の流れは良くすると、生命力が盛んとなり、それによって心身の健康に役立ちます(喜则气和志达,荣卫通利)。

笑うと、人体の生理が必要とします。
笑うと、実際に呼吸の器官、胸腔、腹部、内臓、筋肉などの器官が適切な調整する運動を行うのです。
笑うと、呼吸系に対して良好な作用があって、それは肺を拡張することがで きて、笑い声を出すことで、いつの間にか深呼吸を行って、呼吸道 をきちんと整理して、呼吸を流暢にします。
笑うと、消化液の分泌と消化器官の活力を強化することができます。
笑うと、神経と精神の上の緊張を取り除くことができて、人の心理の活動を調節して、悩みを除き、精神を奮起し、元気よく生活することができます。
笑うと、自律神経と心臓血管の系統的な機能を調節することができて、血液循環を促進します。
笑うと、血液循環を良くするため顔面の色を美しくつやつやにできます。
笑うと、体の活動能力と疾病に対する抵抗力を強めることができて、病院や 薬では治すことができない作用を果たすことができます。

楽しい気持ちは内分泌の変化に影響を与え、副腎の分泌を増加させて、血糖を高くし、新陳代謝を盛んにし、そのため体の健康を促進することができます。
昔から、笑うことは病気を治す良薬と見なされて、健康を保ち病気を防ぐ宝物と言われます。中国金時代の名医張子和は、“喜は憂いに勝る”、“喜は悲しみに勝る”(喜胜憂,喜胜悲)という情緒(精神)の治療法で、多くの患者を治癒しました。 ある名人は言いました。
“ひとつすばらしい気持ちは 、十の良薬よりも心の疲れや痛みを治せます”。
様々な生活実践から証明されております。善笑は病気を少なくし、楽観的で、長寿になります。

『笑』

あなたの健康、幸福のため、自分の情緒を制御することをマスターして、憂いも心配もない性格を身につけます。
あなたの顔が健康なほほえみを満たすことを望み、 耳に心地良い笑い声があなたの一生のともになります。 



2009/12/25