不眠症と中国針灸院

約20年間以上も不眠症に悩まされてきた私にとって、中国針灸院との出会いはとあるバスから見かけた風景でした。日帰り旅行の旅路に、中国針灸院の傍を通り過ぎた私は、そのとき、不眠症を治療するには針治療しかないかもしれないと直観したことを良く覚えています。

それまで約20年もの間、精神科から処方される睡眠導入剤や抗不安薬に依存しながら、睡眠をとってきた私にとって、薬を内服せずに針治療に切り替えることにはもちろん一抹の不安もありました。当時は、中国針灸院のホームページを何度も拝見させていただき、通院するべきか否か、本当に迷いました。それでも、処方される薬剤に依存し、その副作用からなかなか抜け出せない当時の現状に背中を押されて、中国針灸院への通院を決めました。

通院を始めて10回にも満たないうちに、私は針治療の効果に疑問を抱き、通院をやめようかと思いました。そのとき、史先生は「今やめてもいいけど、やめたら一生治らないよ。不眠症の治療には時間がかかる。」と、仰っていました。それでも迷っていた私は、針治療を信じてしばらく通院してみようと決心しました。

 

それから3年の月日が経ちました。

実質1年半の針治療を受けて、現在では副作用の強かった睡眠導入剤から比較的副作用の軽い内服薬に変え、1日の内服量も微々たる量となりました。内服薬を切り替えた当時はなかなか睡眠が安定せずに苦労しましたが、根気よく針治療していただき、最近では睡眠も本当に安定してきました。

これもひとえに、私が諦めかけたときに励ましてくださった先生のおかげだと思っております。現在も治療中ではありますが、今後も諦めずに針治療を続けて、いつの日か睡眠導入剤を服用せずとも眠れるようになることを夢見て、中国針灸院に通い続けたいと思っております。

本当にどうもありがとうございました。

松本 英良

平成29年12月30日