初めて針治療を受ける方は、どうしても不安が先にきてしまいます。
針治療を少しでもご理解いただけるよう、これまでに頂いた疑問・質問をご紹介いたします。下記の内容以外で疑問に思ったことがあれば、お気軽にご相談下さい。

Q. 中国針灸治療とは?
針灸は、一般に「はり・きゅう」または「しんきゅう」と呼ばれています。この治療はステンレス中国針と中国式温灸を用いて経穴(ツボ)に刺激することにより生理状態を変化させ、疾病の症状を改善するとされる医術のことです。
中国医学は「弁症論治」を重んじます。針灸施術は中医理論・中医の弁症論治の原則に基づき、1人1人の体質・病症によって、それぞれ異なる最適な治療を行います。
Q. 日本針と中国針はどこが違うのですか?
針の長さと太さが違います。
中国針の基本は「中医学」で中国の伝統医学を継承したものです。日本の針も中国針も基本的には同じですが、長さと太さがかなり違います。中国針は、太くて長い針の刺激により、痺れ感、重さ・だるさ・電気が走るような感覚であります。この感覚は『針感』(得気)とも呼ばれ、効果はその『針感』 (得気) によって異なります。

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Q. 針灸は癌に効きますか?
針灸治療には三つの大きな作用があり、この作用こそが癌の補助治療に必要不可欠となります。

1. 鎮痛作用
針灸治療は癌性疼痛を緩和します。
癌性疼痛については、1986年WHO世界保健機構の「ガンの痛みからの解放・第一版」というガイドラインにより規定されています。また世界中のガン患者は、みな同等にガン性疼痛から解放されるべきであると訴えています。
針刺は気血の流れをよくし、経絡が通じるようになるので、痛覚を抑制します。また血流改善と筋肉の緊張を和らげる効果もあります。
2.自己免疫力と治癒力を高める作用
放射線治療、化学療法の副作用を減らします。
針灸は免疫増強効果と血液像(白血球を増加させる)を改善し、放射線治療、化学療法による吐き気、胃腸不調の反応)を減らすほか、腫瘍の著しい増殖抑制効果も見られます。
3.調整作用 (各臓腑の機能を調節する作用)
臨床の病状を改善します。
例えば、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、食欲減退、貧血、疲労、倦怠感、胃部不快感、発熱、不眠症等の臨床の病状です。
Q. 内科の疾患などは、針灸でも効果があるのですか?
針灸治療は消化器疾病に非常に効き目があります。
例えば、急性食道炎、しゃっくり、胃痙攣、胃下垂、嘔吐、胃神経症、興奮性腸道症候群、下痢、便秘、腹脹などの症状です。
Q. 生理中に通ってもいいですか?
全く問題ありません。
生理痛、生理不順の治療には、むしろ生理中に治療を行った場合は非常に根治する効果がありますので、ご安心して通って下さい。

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Q. 針は痛いですか?
痛みには個人差があります。
正しい穴に刺した瞬間の「痛み」には痺れ感、重さ・だるさ・電気が走るような感覚があります。これを「痛い」と表現される方もいますが、この感覚は『針感』(得気)と呼ばれており、刺激によって効果が違ってきます。
また「気持ちが良い」、「全然痛くない」と感じる患者さんはいますが、嫌な感じがするという患者さんもいます。
Q. 治療時間はどのくらいかかりますか?
目安は50~60分程度
いろいろな症状にあった治療をしますので、時間は人それぞれです。目安としては50~60分程度だと思って下さい。
初診の場合は問診時間をいただきますので、1時間半ほどかかります。
Q. どれくらいの間隔で通えばいいですか?
針灸治療は治癒力を高める治療法です。
治療を継続することで体質が改善され、高い効果を生み出します。治癒の目安は病症によって違いますので、ご意向を伺いながら進めていきます。
急性疾患の場合は、毎日治療することをお勧めします。症状がよく改善してきたら、間隔を開けることもお勧めします。
慢性疾患の場合は、少なくても週に2~3回ペースでの治療をお勧めします。
再発防止や健康の維持として月に2~4回程度の通院が望ましいです。
Q. 針の消毒はどうなっていますか?
通常は中国から輸入「中国式ディスポ針(使い捨て鍼)」を使用していますが、一回治療使用料に500円がかかります。
この他に、高圧滅菌器(オートクレーブ)により完全消毒滅菌した鍼や器具を使用していますので、感染の心配は全くありません。
(細菌に対してオートクレーブと呼ばれる蒸気圧による殺菌を行います。この方法で全ての細菌が死滅します)
Q. 予約は必ず必要ですか?待ち時間は?
当院は、完全予約制です。
治療を希望される方は、必ず2,3日前にお電話にてご予約して下さい。
ご予約時間内に来院していただいた順番に治療させていただきます。
(しかし、治療内容にもよりますが、多少順番がずれる場合もあります。)
Q. 針灸を治療した日にお風呂に入ってもよいでしょうか。
一般的に大丈夫です
感染等の心配もありません。しかし、病症によってはお風呂に入らないほうが良い場合もあります。
例えば、出血性疾病、高血圧、体異常衰弱している方は、入浴や激しい運動などは控えたほうが良いです。
Q. はり、灸 保険適用は?
各種健康保険に対応しています
保険適用は次の通りです。
各種健康保険:(国保・老人・生活保護)
1.神経痛 2.リウマチ 3.頸腕症候群 4.五十肩 5.腰痛症 6.頚椎捻挫後遺症
以上6つの疾患の他、痛みを主とする疾患を対象とした保険による針灸治療が受けられます。
※ただし医師の同意書が必要ですので、詳しくは本院にご相談下さい。

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