春の養生

細 雨

『春の養生』


◇春季の養生は肝臓を養うべきである◇ 
 

春は立春から始まって、雨水、驚蟄、春分、清明、穀雨まで、6つの節気があります。春の季節は氷雪が解け、万物の蘇り。その特徴は「風」である。風が吹くと山は青くなり、木は緑になります。
 

中国の養生医学の「春要養肝」(春季に肝臓を養うべき)、「春応在肝」(春季の中に肝臓を重視するべき)と言うことは非常に重要です。

春季の中に、陽気(陽気とは臓腑の機能から言うと六腑の気を指す)を育てて、延命長寿にさせる季節です。人体の新陳代謝と肝臓はとても大きな関係があり、自然界の変化に適応するため、必ず肝臓の旺盛な生理の機能を維持しなければいけません。もし肝臓の働きがおかしくなれば、春季の気候の変化に適応することができなくなり、いくつか病症が現れることになります。そのため、春季の養生は重点的に肝臓に対する保養をするべきであり、過度な疲労を避け、肝臓の負担を重くないようにすることが一番大事です。
 

その他、この季節は肝臓の機能が旺盛になり、精神、情緒の活動も上昇、発散するので、興奮状態を招きやすくなり、脾臓と胃にも影響を与えるため、外邪(外邪は風、寒、暑、湿、燥、火などの病原の要素及び病理上の損害を指す)を防ぐと同時に、肝臓の抑鬱を解消し、怒ることを戒め、度量を大きくもって、楽観的で愉快な心理状態を保つ事と食事療法する事もとても重要です。


『春の養生』
◆春の養生の「食事療法」を紹介します◆

【春季に肝臓を養う一番の美食~ニラ】
 

春のニラはとても香ばしくて、特別な甘さもあり、大変おいしいです。

近代的な栄養学の分析によって証明される:1000gのニラの中で、炭水化物32gを含み、植物性蛋白質21g、脂肪6g、カルシウム480mg、燐460 mg、カロチン32 mg、鉄分17 mgおよびビタミンA、B、Cなど栄養素を含む。

 さらに、硫化物、多糖体類、サポニンなどアルカロイドと大量のセルロースを含む。
 

 春になると、人体の肝気(肝気とは病証名で、肝臓の精髄を指す)は盛んになり易いので、それによって脾臓と胃の消化吸収の機能に影響することがあります。春季の養生は肝臓を養うことを重視し、この時 多めにニラを食べると、脾臓と胃の機能を強めることができ、肝機能に対しても利点があります。
したがって、古代からニラは「春菜第一美食」(春の一番美味しい野菜)の美称をもっています。

 


 ◇ニラでの「食事療法」の例とその効能◇

例1、 ニラと新鮮なエビの炒めものは「壮陽益精」、「平肝補脾」することになり、寝汗、夢精、頻尿を治療することもできます。

2、 ニラ、クコ、桜エビの炒めものは「補肝健腎」、「益気行血」、「疏肝理気」の効能があります。

3、 ニラの汁にショウガ汁と砂糖を少々加えて、煎じてから服用すると、「つわり」を治療する事できます。

4、 ニラと豚レバーの炒めは、老年性耳鳴り、めまい、寝汗の効能があります。

5、 ニラは卵と炒めて、「滋陰、補血、助陽」することができ、ぜんそく、去痰することなどの効能があります。

『春の養生』

以上の5点の「食療」の料理は昔から、広く伝わる自然な食材での食事療法です、このような驚異的で、不思議な効果があるかどうか?
是非一度お試しください、あなたもその効果を得られます。

『『春の養生』
2010/02/25